Author Archives: jasc_admin

会員専用サイトの不具合について

不具合があって8月27日20時ごろから会員専用サイトがログインできなくなっています。
申し訳ありませんが、復旧までしばらくお待ちください。

8月28日23時ごろにログインはできるようになりました。一部まだ不具合がありますが順次復旧します。
ご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありませんでした。

8月31日14時ごろに復旧しました。ご迷惑をおかけしました。まだ一部のファイルに不具合があるため、求人情報は「求人情報(新)」の方をご覧ください。
もし不具合があれば koho@gakuseisodan.com までご連絡ください。

広報委員会

第55回学生相談セミナー(オンライン形式)

会員の皆様

第55回学生相談セミナーを添付の形で開催することになりましたのでご案内します。

今回は、
「学生を取り巻く環境の変化II」として、
講 演 I 「ネット依存の実態と対応方法について」
講 演 II  『「コロナ災害」下での学生の貧困を考える』
講 演 III  若者ケアラーとはどのような存在かー18 歳の壁をめぐる現実
定員280名
のプログラムをご用意して、みなさまのご参加をお待ちしています。

今回は並行して郵送でもご案内していますが、
今後個人会員の方々にはメールと学会サイトでのご案内になります。
ご了承ください。

最新の情報を学会サイトに掲載します。
そちらもご確認の上お申込みいただけますようにお願いいたします。

研修委員長
寺島吉彦

夏のオンラインセミナー2022年度案内(PDF)

日本学生相談学会の、新たな船出 「一般社団法人日本学生相談学会」設立のご報告(理事長メッセージ)

新年と共に訪れた新型コロナウイルス感染症拡大の第6波は、後期試験を終えた学生の春休みに多くの活動制限をもたらし、また感染者数がこれまでの波とは桁違いに増え、教職員が隔離を余儀なくされる事態があちこちで起きました。さらに、海外の厳しい戦禍の報道もあり、関係国から留学生を迎えている大学等では、とりわけご不安の募る日々を経験されていることと思います。なかなか先の見通せない状況ですが、そのような中で、真摯に学生相談・学生支援に携わってくださっている会員のみなさまに、深く敬意を表します。
さて、これまで設立準備の経過をお伝えしてきましたとおり、本学会は2022年1月24日に公証人による定款の認証を経て、2022年4月1日をもって「一般社団法人日本学生相談学会」として活動を開始したことをここにご報告させていただきます。本学会の、新たな船出です。広い海原へ、進むべき方位をしっかりと見定めながら、みなさまと共に漕ぎ出していきたいと存じます。
前身の「学生相談研究会」(1955年設立)から数えて67年、日本学生相談学会(1987年設立)となって35年という歴史をもつ本学会の3月末時点での会員数は、正会員(個人会員)1,471名、機関会員294団体、賛助会員1団体となっています。本学会の特色は、高等教育機関に勤務し、何らかの形で学生の相談に携わっていることを入会条件としており、専門領域も職種も多様な会員によって構成されているところにあります。相談実践に基づいた研究を行い、その知見を高等教育現場に還元するための研修を行い、会員の学生相談・学生支援に関わる資質向上を目指すことを活動の中心に据えています。職場の異動等による入退会者が常にある学会ですが、全体では徐々に会員数は増えており、法人化後も発展拡大していくことが見込まれています。
任意団体としての本学会は2022年5月8日の総会をもって解散し、その後財産移管の手続きが進められる予定です。それまでは2つの団体が併存する形になりますが、会員の方々には何も特別に行っていただくことはありません。法人化に伴う最も大きな変更は、学会運営に関する会員の権利のあり方です。これまでは、正会員が3年ごとの選挙により理事・監事を選出し、理事が理事長と常任理事を選んで、それらの役員が学会の実際的な運営を行っていました。本学会は法人化にあたって代議員制を採りましたので、今後は正会員が 2年ごとの選挙で代議員(法人団体の「社員」)を選出し、代議員が理事長、副理事長、理事、監事を選んで、それらの役員が学会運営を行います。また、副理事長が事務局長に就任し、監事は会計監査だけでなく、理事会に出席して理事の職務の執行全体を監査する役割を担います。なお、法人化後の運営をスムーズに行うため、本年度末までは任意団体の第11期の役員が引き続き務めることになっています。
法人化後第1期(一般社団法人設立時)の役員は、以下の14名です。
理事:高石恭子、高野 明、斉藤美香、杉江 征、寺島吉彦、安住伸子、奥野 光、鈴木健一、大島啓利、水戸部賀津子、岩田淳子、設樂友崇
監事:窪内節子、福留留美
代表理事:高石恭子、高野 明(以上、敬称略)
学会が法人となることの最大の意義は、社会的な信用を高め、組織として社会に発信し、貢献することがより可能になる点にあります。学生の多様化に加え、長期化するコロナ禍によって、学生への心理的なケアや教育、ならびに成長支援の重要性がさらに高まった今日、日本学生相談学会が高等教育や社会に向けて果たすべき使命は、ますます大きなものになっていると言えるでしょう。「一般社団法人日本学生相談学会」として、私たちは、今までよりさらに「社会に対して何が貢献できるか」を考えていく必要があります。目の前の学生一人ひとりの声に全力で耳を傾け、一人の援助者としてこちらから語りかけることと、時代社会の波の音に耳を澄まし、一人の実践者・研究者として社会に向けて何かを伝えようとすることとは、決して相反する営みではありません。両方の視点を行き来しながら現象を複眼的に理解することによって、新たに見えてくる世界があるはずです。そのような挑戦の道筋を、これからもみなさまと共に手繰っていきたいと考えています。今年度は、多くの大学等で対面授業が本格的に再開されます。とはいえ、感染症防止対策が取られた中での制限あるキャンパスライフが続くことに変わりはありません。2020年春に本学会役員によって立ち上げられた「学生相談における遠隔相談導入に関する検討チーム」は、2021年度から「コロナ禍の学生相談検討チーム」として活動していますが、法人化後もしばらく継続し、その時々に必要な発信を試みていく予定です。もっと広く会員に伝えたい、あるいは社会に知ってもらいたいコロナ禍での学生相談の取り組みがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
末尾になりますが、これまで本学会の活動にご理解とご協力をくださっている文部科学省、独立行政法人日本学生支援機構、ならびに各高等教育機関と関連学術団体のみなさまに改めて感謝を申し上げます。コロナ禍により、参集して船出のご挨拶をすることは叶いませんが、今後も変わらずご支援を賜りますようお願い申し上げます。

【重要:会場変更のお知らせ】第40回大会(5/7-8)の会場が大阪大学箕面キャンパスに変更になります!

第40回大会ニュース 第4号 2022年3月9日

第40回大会は大阪大学吹田キャンパスにて行う予定でしたが、研究発表数、参加予定者数から再検討した結果、

5 月 6 日(金)ワークショップ 吹田キャンパス

5月7(土)~8日(日)箕面キャンパス

(モノレール・北大阪急行線 千里中央駅下車 阪急バス8分+徒歩5分)

にて開催することに変更いたします。吹田キャンパスと箕面キャンパスは同じ北摂地域に位置しています。既に宿泊の手配をされた先生方にはお手数をおかけしますが、第40回大会公式サイトより箕面キャンパス所在地を改めてご確認いただきますよう、よろしくお願いします。

箕面キャンパスは、2021年4月に出来たばかりの新キャンパスで、全ての発表会場、昼食会場、情報交換会会場が一つの建物の中にあります。参加者にとっては移動が少なく、大変便利になります。詳しくは大会公式サイトをご覧ください。

皆さまのご参加を楽しみにお待ちしています。

≪お知らせ≫

・ワークショップの追加募集は2月21日に終了いたしました。お申込くださった皆様、ありがとうございました。

・5月7日(土)に開催予定の情報交換会に多くの方からお申し込みいただき、定員に達しましたので、情報交換会への参加募集を終了いたします。今後、情報交換会への参加を希望される方はキャンセル待ちとなります。

日本学生相談学会第40回大会準備委員会

委員長 水田一郎(大阪大学) 事務局長 石金直美(大阪大学)

〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町 1-10 大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター学生相談室内

遠隔相談実施状況調査回答期限再延長のお知らせについて

遠隔相談実施状況調査回答期限再延長のお知らせについて

遠隔相談実施状況調査の回答期限を再延長し、8月31日(火)までとします。
日本学生相談学会では、コロナ禍における学生相談機関の遠隔相談の実施状況、
その困難や利点、ガイドラインの活用状況の把握を目的とした調査を実施してい
ます。
回答いただいたみなさまには深く感謝いたします。学生相談仲間のみなさまに今
一度お声かけいただければありがたく存じます。
回答がまだお済みではない機関のみなさまには、回答期限を8月31日(火)まで
再延長いたしますので、ぜひ、以下からご回答をお願いいたします。


お問い合わせ先
メール:enkakusoudan2021@gmail.com
担 当:特別委員会委員長 岩田 淳子(成蹊大学)」

会員ページパスワード設定の不備に関するお詫び

2021年6月1日より会員ページで新ID・パスワードを使えるようにする予定でしたが、一部設定に不備があり旧ID・パスワードでしかログインできない状態でした。本日調整を行い、新ID・パスワードでも入力できるようになりました。大変申し訳ありませんでした。
                     広報委員会

学生相談ニュース125号の発刊について

 2020年8月31日に学生相談ニュースNo.125(8月号)が発行されました。会員ページに掲載しましたので、紙媒体での郵送にさきがけてお知らせいたします。
 なお、ニュースの電子化に向けて今後も会員ページに学生相談ニュースを掲載することになりました。

                                          広報委員会

第51回学生相談セミナー申込フォームの入力情報漏洩について(お詫びとご報告)

2020年6月25日
日本学生相談学会理事長 高石 恭子
研修委員長 寺島 吉彦

 このたび、8月2日にオンライン形式で開催予定の「第51回学生相談セミナー」において、申込フォーム(以下、フォーム)に設定ミスがあり、受付初日6月23日の約10時間にわたり、参加申込者が他の申込者の入力内容や集計結果を閲覧できる状態になっていたことが、フォーム利用者からのご指摘で判明しました。本学会としましては、学術情報をはじめ様々な情報の電子化を進めている途上の出来事であり、みなさまに多大なご迷惑とご心配をおかけましたことを深くお詫び申し上げます。
 以下に、事実経過と対応、原因の調査、再発防止に向けた取り組みの方策についてご説明させていただきます。ご意見ご質問等ございましたら、問い合わせ窓口までお寄せくださいますようお願いいたします。

1. 事実経過と対応
 第51回学生相談セミナーの案内は、6月22日に紙媒体を郵送し、23日午前9時40分に学会ウェブサイトに掲示、同10時過ぎに会員メールで配信された。1人目の申込内容送信は23日午前10時22分、2人目の送信が同10時30分であり、2人目以降、フォームの設定変更が完了した同日22時過ぎまでの間、入力した39名が相互に入力内容を閲覧できる状態になっていた。
 漏洩した可能性がある情報は、メールアドレス、姓、名、フリガナ(姓)、フリガナ(名)、所属、職種、希望する連絡先、郵便番号、住所、電話番号、参加資格(以上、必須項目)、および、会員番号、学生相談に関する研修歴・実践歴、学生相談との関わり、夏のセミナーへの参加経験、事前Zoom練習の希望の有無、今回のセミナーへの関心・要望(以上、任意項目)である。
 漏洩の可能性を発見したフォーム利用者から常任理事への通報があり、その情報が23日18時51分に常任理事会メーリングリストに投稿された。その内容を確認した事務局長が19時51分に研修委員長に電話で緊急対応を要請し、研修委員長からフォームの管理権限をもつ研修委員に連絡を行い、同日22時7分に設定の変更を完了した。
 翌日、6月24日の朝から、情報が漏洩した可能性のある39名に研修委員長名で事実経過の説明とお詫びのメールを順次送信し、午後完了した。25日現在、二次的な被害の報告は受けていない。

2.原因の調査
 研修委員会において調査した結果、フォーム(Googleフォーム)の設定(全般)において、回答者が行える操作のうち、「概要グラフとテキストの回答を表示」のチェックが入っていたことが直接の原因であると判明した。フォームの項目内容については慎重に検討を行った一方で、入力送信の事前テストと設定項目の確認を行わなかったことが今回の事態につながった一因であると考えられる。

3.再発防止に向けた取り組みの方策
 今後も各種の学会主催行事の参加申込や会員間の交流がウェブ上で実施されていくことが想定されており、管理者として情報セキュリティへの意識と技術の向上に努めることはもちろんであるが、同様の過誤の再発防止のため、研修委員会では以下の対策を行うこととする。
・申込フォーム作成の担当者(管理権限を持つ委員)を複数にして、ダブルチェックを行う。
・公開前にテスト送信を行い、「□概要グラフとテキストの回答を表示」のチェックが外れていることを含め、研修委員会が設定項目全般の確認をする。
・急な対応事案が発生した場合に備えて、研修委員会の緊急連絡体制を整備する。

 以上の通り、本学会では会員ならびに研修会へご参加くださる高等教育機関の教職員のみなさまにご安心いただけるよう、今後もよりいっそう努めていく所存です。ご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
 なお、本件についてのお問い合わせについては、以下の窓口(学会事務局)までメールにてお送り下さい。           

E-mail:gakuso@coral.broba.cc

第51回学生相談セミナー(オンライン開催)について【満員御礼:締め切りました】

(2020.7.3追記)

第51回学生相談セミナー受付を締め切りました 

会員の皆様
 予想をはるかに超えるお申込みをいただき、
 先ほど第51回学生相談セミナー(オンライン)の受付を終了いたしました。
 これから、申込んでいただいた皆様のお手元に振込先等のご案内が届きます。
 万が一数日中にご案内が届かない場合はお問い合わせください。
 問い合わせ先:yterashima@icu.ac.jp
 この度はお申込みいただきありがとうございました。 

研修委員長  寺島吉彦

—————–以下 締切済みの告知です——————

会員の皆様

第51回学生相談セミナーを添付の形で開催することになりました。
オンライン開催は初めての試みですが、
・シンポジウムI:新型コロナウイルス影響下での各大学の取組み
・シンポジウムII:遠隔学生支援の利点と留意点
・動作法セミナー「支援者のケア」
のプログラムをご用意して、みなさまのご参加をお待ちしています。

今回お送りしているご案内は郵送でお手元に届くものより新しいヴァージョンです。
今後プログラムの変更があったりした場合は、最新の情報を学会サイトに掲載しま
す。そちらもご参照の上お申込みいただけますと幸いです。

研修委員長
寺島吉彦

第51回学生相談セミナー案内(PDF)

(2020.6.26 差し替え)

 

「緊急事態宣言」解除後の大学において安全に学生相談を行うために 【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 第5報】


「緊急事態宣言」解除後の大学において安全に学生相談を行うために
【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 第5報】

 5月末まで延長されていた政府の「緊急事態宣言」ですが、予定よりも早く5月14日に39県で、21日には関西3府県で、残る首都圏と北海道も25日に解除されました。それに伴い、各大学等では学生の登校再開後に向けたガイドラインの策定が進んでおり、それぞれの学生相談機関においても今後の活動指針を大学の対策部門と擦り合せていくことが急務となっています。
 遠隔相談の導入が喫緊の課題であった春から数ヶ月のうちに、次は対面相談再開の指針を作る課題と取り組むという変化のスピードに対して、不安と疲労を感じている方も少なくないと思います。次々と新たな状況への適応を迫られているのは、学生も教職員も同様であり、これから徐々に、対応が必要な心の問題が顕在化してくる時期が到来することが予想されます。
 本学会では、会員のみなさまが安心して学生相談活動を行えるように、これから前期末に向けて参考となる情報を、以下に共有させていただきます。各大学等の状況に合わせて参照し、活用してください。

1.対面相談再開に向けて
 政府は、新型コロナウイルス感染症の拡大が抑制されても、もとの生活に戻るわけではなく、第2波、第3波の到来を防止するために、「新しい生活様式」を浸透させていくことが必要であると示しています。同様に、学生の通学が再開されても、私たちは対面相談を基本とするもとの状態に復帰するのではなく、「新しい学生相談様式」として、対面と遠隔のハイブリッドを実現していく必要があると考えられます。多くの大学で遠隔授業が継続実施される状況に鑑み、当分は「遠隔」相談を基本に置きながら、どの段階で、どのような対象において「対面」相談を適応とするのか、指針を作っておくことが役に立ちます。

■各大学の資料
札幌学院大学「入構制限一部解除後の学生相談室運営について」(pdf)
      「学生相談室業務活動指針」(pdf)
甲南大学 「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止のための学生相談活動の方針」(pdf)
     「学生のキャンパス利用制限緩和後の学生相談室開室マニュアル」(pdf)

■海外の資料
Cooper, S. & Mosley, A. (Valparaiso University): Promoting Student and Staff Health and Safety within Counseling Services in the Context of COVID-19
「学生相談機関におけるCOVID-19を踏まえた学生とスタッフの健康と安全について」(日本語訳)
*アメリカ、インディアナ州のヴァルパライソ大学カウンセリングセンター所長で元APA理事のStewart Cooperらが春学期末の2020年5月に作成した文書。APA(アメリカ心理学会)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、WHO(世界保健機構)などが出しているコロナ対応関連資料を学生相談機関向けに抜粋・編集したもので、わが国の学生相談機関においてもすぐに役立つ内容となっている。今回、著者の許諾を得て邦訳した。

ACHA(American College Health Association)Guidelines:Considerations for Reopening Institution of Higher Education in the COVID-19 Era
*アメリカ大学保健協会が3月に策定した「Preparing for COVID-19」の次に5月7日に公開された最新のガイドライン。学生の保健管理全般についての20ページにわたるガイドラインであり、メンタルヘルスに関してはp.8-9に記載されている。

AUCCCD(Association for University and College Counseling Center Directors):COVID-19 and Safely Delivering Mental Health Services As Campuses Re-open
*アメリカ大学学生相談機関ディレクターズ会議による声明。キャンパス再開にあたって学生相談機関が留意すべき5つのポイントが示されている。

APA(American Psychological Association): INFORMED CONSENT FOR IN-PERSON SERVICES DURING COVID-19 PUBLIC HEALTH CRISIS
*学生相談機関用ではないが、コロナウイルス感染症の影響下で対面相談を行う際の同意書のサンプルがダウンロードできる。

2.遠隔授業実施下における学生と教職員へのサポートについて
 遠隔授業の実施や課外活動の制限などの長期化が見込まれ、暑さも増すこれからの時期、学生も教職員も疲労が蓄積し、心身の不調を来すリスクが高まります。学生相談機関としてどのような予防的支援の活動が可能かを検討することも必要です。ただ対面再開を待つのではなく、オンラインでの積極的な情報発信の工夫が期待されます。

■各大学の資料
東京大学「教職員のみなさまへ~新型コロナ感染防止対策に伴う、心理面の対応について~」http://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/scc/scc-info/1189/
札幌学院大学「教職員のみなさまへ 新型コロナ感染防止に関連する学生指導の留意点と自身のストレス対策について」(pdf)
甲南大学  「コロナストレス下の大学で教職員が知っておきたいこと」(pdf)
学生相談室コロナウイルス特設サイト

■海外の資料
THE CHRONICLE OF HIGHER EDUCATION: Coping With Coronavirus/How faculty members can support students in traumatic times
*アメリカの高等教育年報。28ページの写真入り論考集で、「オンライン学習への移行に伴うストレスをやわらげ、学生を支えるための10のヒント」「心理的な危機にある学生をいかにサポートするか」などの教員向けの助言や提案が掲載されている。

3.学生相談に携わるスタッフの安心と安全について
対面相談の再開は、学生相談に携わるスタッフにとっても新型感染症の感染のリスクを負う機会の増大を意味します。活動にあたっては、公衆衛生の観点から万全の対策を行うことは当然であるとともに、自身や家族に健康上の不安があるなど個別の事情を抱えている場合は、管理者と適切なコミュニケーションを行って、リモートワークでの活動が保証されることが必要です。1.で挙げたCooper&Mosleyの文献をはじめ、以下のような指針も参考になります。

■海外の資料
Voice Ability:General guidelines for working during coronavirus
*Voice Ability というイギリスの福祉団体が職員向けに出している就業ガイドラインが公開されている。

 新型コロナウイルス感染症拡大の事態は刻々と変化しており、ここに挙げた各大学や機関が作成した資料も、それに合わせて更新されます。参考にされる際には、できるだけ最新版を各自でご確認ください。また、このほかにも本学会で共有できる情報がありましたら、広報報員会 koho@gakuseisodan.com までぜひお寄せ下さい。

日本学生相談学会常任理事会
「学生相談における遠隔相談導入に関する検討チーム」 高石恭子(甲南大学)、高野明(東京大学)、斉藤美香(札幌学院大学)、太田裕一(静岡大学)、安住伸子(神戸女学院大学)、岩田淳子(成蹊大学)

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遠隔相談に関する研修会のビデオ公開について

 先日行われた日本学生相談学会第38回大会で行われたZoomを用いての研修会「学生相談において遠隔相談(Distance Counseling)を導入・実施する際の留意点」の動画を会員向けに公開します。
 パスワードは会員専用ページと同じものをお使いください。

研修ビデオ「学生相談において遠隔相談(Distance Counseling)を導入・実施する際の留意点」

年次総会に参加できない方は委任状を提出できます

第38回大会はオンライン開催となり、年次総会についても大会内でオンラインで開催いたします。
大会に参加申込みをされなかった方は、総会の議決について委任状を提出することが可能です。

委任状の提出を希望される方は、
・氏名
・会員番号
・委任の内容
について、学会事務局(gakuso@coral.broba.cc)までメールにてご送付ください。

今回、委任についてのご案内が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。

事務局長 高野 明

第38回オンライン大会特設サイトの仮公開のご案内

日本学生相談学会第38回大会(オンライン・九州大学)がいよいよ明日から開催されます。

明日からの開催に先立ちまして、第38回オンライン大会特設サイトの仮公開をしております。

大会Webサイトの一番上にアクセスボタンがあります。参加者はそこから入ることができますので、
アクセスできるかどうか確認されたい方は入れるかどうかをお試し下さい。
トップページの上部にメニューがありますので、そこをクリックするとコンテンツを見ることができます。
なお、zoomなどのボタンはまだ有効になっていません。
終わられましたら、右上のログアウトボタンを押してログアウトされて下さい。

もし不具合などある場合は、大会Webサイトに書いてあるヘルプデスクまでご連絡下さい。

                       日本学生相談学会第38回大会準備委員会事務局

新型コロナウィルス関連のインタビュー及び寄稿について

 高石理事長と高野事務局長が「就活生のメンタルケア」についてNHKから取材を受けました。下記のリンクからご覧ください。

新型コロナを乗り越えよう!就活生メンタルケア(1)無力感をケアする
新型コロナを乗り越えよう!就活生メンタルケア(2)心身への反応に対処する
新型コロナを乗り越えよう!就活生メンタルケア(3)自分の不調に気がつくには?
新型コロナを乗り越えよう!就活生メンタルケア(4)落ち込みすぎないためには・・・

 また全国大学生活協同組合連合会のページに高石理事長、齋藤前理事長が寄稿しています。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)防止対策#コロナに負けない

学生相談ニュースNo.124の一部を一般公開します

 学生相談ニュースNo.124(一般公開)学生相談ニュースNo.124 に掲載されている、「特集:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について」は、会員以外のみなさまにも有用な情報が含まれておりますので、一般の方々にも公開することになりました。ぜひご活用ください。

学生相談ニュースNo.124

第38回大会発表論文集の印刷が終わり参加申し込みをされた皆さまに発送します

第38回大会参加者の皆さま
 
 第38回大会発表論文集の印刷ができました。本日4月24日から来週にかけて順次、参加申し込みをされた皆さまに発送されます。大会特設サイトログインのための個別ID・パスワード、および大会参加証と領収書も同封しております。
 発送の宛先が職場となっている方も多くいらっしゃいます。新型コロナウィルスの感染拡大防止のために人手が手薄になっている職場の場合、受け取りに時間を要することも考えられます。
 大会予約参加の皆様、追加参加申込をいただいた皆様におかれましては、ぜひお早めに入手されますようお願いいたします。    
 
 なお、大会Webサイト等でお知らせしておりましたように、追加申し込みの受付は終了しております。
 今大会は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大会事務局ができる業務もかなり制限のある状況です。
 個別IDとパスワードがすでに発行されており、当日参加枠はありませんので、これから参加を申し込むことはできません。ご容赦下さい。
 

第38回大会準備委員会 吉良安之

第38回大会プログラム(オンライン開催)につきまして

第38回大会にご参加の皆さま
 
 現在、皆さまに大会発表論文集をお送りする準備を進めておりますが、それに先がけて、大会プログラムをお知らせいたします。
 オンライン開催の大会となったため、プログラムは大きく変更になっています。どのような行事がいつ行われるか、必ずご確認ください。
 
日本学生相談学会第38回大会準備委員会事務局
 
2020.4.23  「不参集」を「オンライン」に改めました。
 
 
 

第38回大会、ワークショップ参加費・懇親会参加費の返金につきまして

会員の皆さま

 大変お待たせいたしました。第38回大会で中止になりましたワークショップ・懇親会の参加費の返金方法が決まりましたので、お知らせいたします。添付書類をご覧の上、各自手続きをされて下さい。なお事務手続き上締め切りを設定しておりますので、ワークショップ・懇親会に申し込まれた方は期日までに必ず手続きをして下さい。

返金申請案内(pdf)

 

日本学生相談学会第38回大会準備委員会事務局

 

編集委員会からのお知らせ

 新型コロナウィルス感染防止対策による在宅勤務推奨のため、郵送ベースで行う編集委員会業務が遅延しております。ご迷惑をおかけしますことをお詫び申し上げます。

編集委員長 斉藤美香

「緊急事態宣言」発令下の大学で学生相談機関において参考になる情報【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 第4報】

「緊急事態宣言」発令下の大学で学生相談機関において参考になる情報
【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 第4報】

 4月に入っても感染拡大の勢いは止まらず、ついに4月7日に政府から7都府県への「緊急事態宣言」が5月6日まで発令されました。それを受けて、多くの高等教育機関で新年度の諸手続や授業開始が延期されるだけでなく、感染者の多い地域ではすべての授業が遠隔(ウェブ)実施となり、学生の入構禁止措置が取られています。教職員も自宅勤務や交代勤務体制となり、学生相談機関としてどのような活動ができるか、急ぎ検討を迫られている大学等もあることと思います。

 学生と教職員がそれぞれ自宅等に隔離された状態が長く続くにつれ、不安やストレスへのさまざまな心身の反応が表れることが想定されます。また、慣れない遠隔授業についていけず、修学意欲を失う学生も出てくるかもしれません。その深刻化をいかに防止できるかが、今、学生相談機関に求められる最重要の役割だと言えるでしょう。今、みなさまが知っておくと参考になると思われる情報を以下に共有させていただきます。それぞれの大学の事情に合わせて、ぜひご活用下さい。

 

1.こころのケア関連

「感染症などが発生した場合の学生の心のケアについて/吉村麻奈美(津田塾大学)」 (pdf)

*「学生相談ニュース」124号(4月24日発行予定)掲載の記事を一部先行公開します。

 

「新型コロナウイルス流行時のこころのケア ブリーフィング・ノート(暫定版)Version 1.5(日本語版)」

*IASC(緊急時のメンタルヘルスと心理社会的サポートに関する複数の国連機関間常設委員会)のリファレンス・グループが3月17日に公表した覚書を、福島県立医科大学の研究者グループが訳出したものです。心理社会的支援の原則や国際的に推奨される活動が紹介されています。

 

「コミュニティの危機とこころのケア」

*日本心理臨床学会・支援活動委員会が、被災地での心のケアに関する知識と方法を提供するサイト。第3報でも紹介した「新型コロナウイルス対応に関する情報」は主に児童生徒、保護者、教職員向けにまとめられていますが、教職員向けの中に、日本赤十字社から発信された資料を基に作成された「Covid-19心のサポート コロナ・ウイルス心とからだのサポート授業案&ワークシート 中学・高校・大学生用」等が追加されています。

 

2.学生相談機関の活動方針

東京大学

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための学生相談所の活動制限指針(概略版)(pdf)

甲南大学

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための学生相談室活動の方針 (pdf)

 

3.学生相談における遠隔相談のルールとインフォームド・コンセント(IC)

 学生相談所を利用する皆様へ(東京大学)  (pdf)   (Microsoft Word)

 学生相談室における遠隔(Zoom)相談についての説明と同意書(札幌学院大学) (pdf) (Microsoft Word)

 学生相談室における遠隔(Zoom)相談についての同意書(甲南大学) (pdf) (Microsoft Word)

 University Counseling Center Explanation and Consent for the Use of a Distance Counseling Service (Provisional) (pdf)  (Microsoft Word)

*各大学の状況に合わせて編集し、ご使用下さい。

 

4.各大学の学生相談機関からの発信

東京大学 

 新型コロナウイルス感染症に関連する対応について〜学生の皆様へ(学生向け)    

  日本語 英語  中国語 

 新型コロナウイルス感染症防止対策に伴う、心理面の対応について~教職員の皆さまへ(教職員向け) 

  日本語  英語

成蹊大学

 心の健康を守るために(学生向け)

甲南大学 

 【重要】学生相談室からのお知らせ(「緊急事態宣言」発令後の利用について)(学生・保護者向け)

札幌学院大学

 保護者の皆さまへ(保護者向け) (pdf) (Microsoft Word)

 

5.その他の資料

  「新型コロナウィルス対応 指さし会話 Point-and-Speak YUBISASHI for COVID-19」

*情報センター出版局が13か国語対応の指さし会話ツールを4月2日から無料公開しています。留学生支援にも役立つものとなっています。

 

  「College Made Them Feel Equal. The Virus Exposed How Unequal Their Lives Are.」

*The New York Times 2020/4/5掲載の記事。自宅への隔離が顕在化させる学生の不平等について取り上げられています。わが国においても同様の現象が起きつつあり、参考になります。

 

 新型コロナウイルス感染症拡大の事態は刻々と変化しており、ここに挙げた各大学や機関が作成した資料も、それに合わせて更新されます。参考にされる際には、できるだけ最新版を各自でご確認ください。また、このほかにも本学会で共有できる情報がありましたら、広報報員会 koho@gakuseisodan.com までぜひお寄せ下さい。

 

日本学生相談学会常任理事会

「学生相談における遠隔相談導入に関する検討チーム」 高石恭子(甲南大学)、高野明(東京大学)、斉藤美香(札幌学院大学)、太田裕一(静岡大学)、安住伸子(神戸女学院大学)、岩田淳子(成蹊大学)

 なお、遠隔相談についてのインフォームド・コンセント(University Counseling Center Explanation and Consent for the Use of a Distance Counseling Service)は、石井治恵先生(北海道大学)のご提供によるものです。この場を借りて、感謝申し上げます。

2020.4.13 公開
2020.4.18 改訂 学生相談室における遠隔(Zoom)相談についての説明と同意書(札幌学院大学) 誤字のため差し替え

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今こそ、個へのまなざしを(理事長からのメッセージ)

 理事長 高石恭子(甲南大学)

 卒業、入学、入社・・・人生の重要なセレモニーが今年は通常通り行われないまま、新年度が始まりました。握手したり、肩を抱き合ったり、桜や新緑の下でお喋りを楽しんだりといった、いつもなら当たり前の別れと出会いの風景もなく、若い人々の記憶には「失われた春」として、生涯刻まれるに違いありません。

 新型コロナウイルス感染症は、1月16日に初の国内感染者が確認されてからまだ3ヶ月ほどしか経っていませんが、今では世界中のほとんどの国で猛威を振るい、人々の生命を脅かしています。肉眼では見えない「敵」に対し、私たちは自粛し、自制し、総力を挙げて戦うよう駆り立てられています。

 見えない敵(異物)がある集団・社会に侵入してきたとき、気をつけなければならないのは、必ずそこに「排除の論理」が力をもつようになるということです。

     今年開催されるはずだった東京五輪・パラリンピックの大会理念の一つは、「多様性と調和」でした。教育においても、「人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩する」という、多様性(ダイバーシティ)の実現が目指されている21世紀の今日です。しかし、今回のような感染症問題が発生すると、魔女の呪いとされた中世とほとんど変わらないデマが飛び交い、欧米でアジア人が殴打されたり、日本でも電車内でマスクを着用しない人が暴言を吐かれたりする事態が生じるのは、残念で仕方ありません。オリンピックの理念は、カウントダウンパネルと一緒に片付けられてしまったのでしょうか。不安が高まると、異質なものや少数のものを集団から排除して自分を守ろうとする衝動を抑えるのは、人間にとってかくも難しいことだと言えます。

 

 このような今こそ、学生相談に携わる私たちは、「個へのまなざし」を忘れないようにしたいと思います。本学会を含め、心理学関連諸団体からは、遠隔相談の導入や、隔離された人への心のケアについて、日々新しい情報が発信されています。各高等教育機関においても、文科省の指針に沿って、遠隔授業の導入実施に向けた準備が急スピードで進められています。この流れについていかないといけないと、焦りや不安を覚えているみなさんも少なくないでしょう。しかし、そのような急流に呑み込まれないようにしていただきたいのです。

 今、私の所属する大学で学生たちの声に耳を傾けていると、25年前の阪神・淡路大震災での経験と重なる部分が多いことを感じます。非日常の状態が発生し、持続すると、それまで自分を支えていた軸(社会から与えられる物差し、あるいは参照枠)が失われ、新たな軸を用いて自分を支えることが必要になるため、同じ自然災害であっても、学生によって心の反応は全く違った様相をとるということです。たとえば、限られた私の体験から思い出すなかでも、生きる意味を見失って何年も引きこもっていた学生が体を張って家族や避難所の人々のために働き、感謝されることをきっかけに心を蘇らせて卒業を果たしていったり、充実した学生生活を送っていた学生が、何も失わなかったことが罪悪感(サバイバーズ・ギルト)になり、何ヶ月もたってからうつ状態に陥ったりという、想定外のことがいくつもありました。

 今回も、部活動に生きがいを感じていた学生や、周到な準備をして長期留学の出発が間近だった学生の喪失感は、測りきれないものがあります。一方、対面授業や学生同士のグループワークが苦手で欠席がちになっていた学習意欲のある学生にとっては、「登校しないことが標準」の学生生活は、希望の光が差すものに感じられていることでしょう。また、「家にいてください(Stay Home/Stay at Home)」という政府のメッセージは、家族関係でつらい思いを抱えている学生にとっては、単なる自粛ストレスを超えて、心の傷をえぐられるものとなっているかもしれません。さらに、自分や家族が感染してしまったことで、自責の念に苦しんだり、差別的な扱いを受けて怒りを抱えている学生もいるでしょう。

 学生相談に携わる私たち、とりわけカウンセラーは、このような非常事態において見過ごされがちな少数の、また一人ひとりの学生の心に何が起きているかにまなざしを向け、寄り添うことが大切です。また、一人ひとりから発せられる声を聴き取り、理解し、大学や社会に伝えていくことが必要です。

 危機対応は、学生相談に携わる者の重要な任務の一つです。常に「最悪の事態」を想像して万全の準備を行いつつ、できるだけ「平常の心」で一人ひとりの学生とつながることを試みてください。それができるためには、まず私たちが安心と安全を確保していなければなりません。とくに感染者の多い地域で、非常勤などの立場で学生相談に携わっておられる方々にとっては、自分に何ができるのか不安や戸惑いを感じる局面も少なくないでしょう。相談や支援の新たな選択肢を増やすことは、もちろん良いことに違いありません。ただ、決して自分の不安に蓋をして無理に頑張ろうとせず、ときには大学や組織から求められる何かを「しない」判断をする勇気も、もっておいてほしいと思います。

    多くの自然災害と同様、今回の感染症拡大においても、個人が受けた心の傷つきの影響は年単位でその人の将来に影響を与え続けるでしょう。それは学生だけでなく、カウンセラーや教職員も同様です。目に見えない奥深い不安は、戦って一掃することはできないという意味で、ウイルスより手強い存在かもしれません。どうぞ、みなさんの経験を記録し、信頼できる仲間と共有し、まずは自分自身の平常の心を確認して下さい。本学会もみなさんと共に、新型コロナの時代の学生の生活と巣立ちをどのように支援できるか、考えていきたいと思います。

 

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【重要】日本学生相談学会第38回大会についてのお知らせ

 日本学生相談学会第38回大会につきましては、5月16日(土)〜18日(月)に九州大学で開催することを目指して準備を進めて参りました。しかし現在のところ、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大が収まる気配を見せておりません。

 このため、第38回大会を開催するかどうか、どのようなかたちでなら開催可能なのかについて、感染拡大状況や各大学の対応状況を確認しながら、本大会準備委員会と学会理事長、事務局長、常任理事各位とで密接に意見交換しながら検討してまいりました。そして結論としましては、不参集で大会を実施することにいたしました。具体的には、以下のようになります。

 

1)5月16日(土)に開催を予定しておりましたワークショップは全コース中止いたします。各コースには、すでに多くの会員から参加申し込みをいただいており、参加者にとって貴重な学びの機会になると確信しておりましたので苦渋の決断でしたが、諸般の事情を勘案して今回は中止させていただきます。ワークショップ参加費は返金いたします。返金手続きの詳細は後日改めてお知らせします。

 

2)5月17日(日)に行う予定にしておりました「ビア&トーク 懇親会」も、中止いたします。懇親会参加費は返金いたします。その手続きも後日改めてお知らせします。

 

3)大会発表論文集冊子を作成し、大会予約参加を申し込まれた会員の皆様に郵送いたします。研究発表は、発表論文集に発表原稿が掲載されていることで口頭発表がなされたものとみなします。参加を予約された方々につきましても、発表論文集冊子が届くことで大会に参加したものとみなします。以上により、大会予約参加費はお返ししません。

 

4)不参集ではありますが、研究発表について、発表予定者、座長、参加者の間での質疑の機会を設けたいと考え、WEB上での文字による対話の場を準備する予定です。未確定ですが、当初予定の5月16日(土)〜18日(月)にそれを実現できるように準備を進めております。座長の方は、ご担当の研究発表について質問やコメントを入力してください。それをもって座長を担当されたとみなします。なお、WEB上での文字による対話については、大会参加者しか閲覧・書き込みができないようにセキュリティーを守るため、当該サイトにIDとパスワードによるアクセス制限をかけます。サイトに入るための方法や手順、質疑についての留意点などは後日改めてお知らせします。

 

5)研究発表だけでなく、可能なものについては他の行事もWEB上で実施できるように検討を行っています。その詳細は未定ですが、準備が整いましたら後日お知らせします。

 

6)第38回大会の会期中に開催が予定されていた、日本学生相談学会2020年度第1回理事会、および2020年度総会につきましては、WEB会議ツールを使用して会期中に行います。今のところ、理事会は5月17日(日)午前10時30分~11時30分、総会は同日5月17日の午後13時~14時の予定で準備を進めております。参加方法については後日お知らせしますので、ご確認ください。

 

7)会員のなかには、4月以降にしか入金ができないため、当日参加を予定していた方がいらっしゃると思われます。つきましては、当日参加に代わるものとして、「追加参加」を受け付けます。メールで日本学生相談学会第38回大会準備委員会事務局宛に「追加参加を申し込みます」と明記し、下記の項目を記載のうえ、指定の口座へお振込みください。①参加者名、②所属、③会員種別、④会員番号、⑤メールアドレス、⑥追加申込参加の金額(8,000円)。申し込みの締切は、4月16日(木)とします。締切を過ぎると、WEB上での行事の開催を予定している5月16日までに発表論文集をお届けできなくなるため、必ず締切期日までに申し込みと振込を済ませてください。

<大会準備委員会事務局メールアドレス>

jasc38th2020@gakuseisodan.com

<振込先>

ゆうちょ銀行 店名:一七九(イチナナキュウ)店(179)

預金種目:当座 口座番号 0171621

口座名義:日本学生相談学会第38回大会準備委員会

 

日本学生相談学会理事長 高石恭子
第38回大会準備委員長 吉良安之

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新年度の開始に向けて:学生相談機関で知っておくと役立つ情報(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 第3報)

新年度の開始に向けて:学生相談機関で知っておくと役立つ情報(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について 第3報)

  多くの大学等で卒業式が中止や縮小開催となり、また入学式の中止、ガイダンスの簡略化、授業開始の延期、遠隔授業導入、留学生プログラムの中止などが次々と発表される中、3月19日に「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が公表した状況分析と提言に基づき、3月24日に文部省高等教育局から各大学の長に向けた「令和2年度における大学等の授業の開始等について」(通知)が出されました。そこには、大学等において、いかに感染拡大防止に努めつつ学生の修学や就職活動を保証するかという観点からの留意事項が示されています。基本的な方針としては、感染状況が収束に向かう傾向が確認されるまでの当面は、遠隔授業を柔軟に活用して自宅等で学習し、多数の学生が教室空間に集合しない工夫を行うということがあります。学生が登校しない期間の学生相談をどのように実施するかは、多くの大学等で重要な検討課題であると言えるでしょう。

 このような状況が長期化すれば、学生や保護者、教職員の不安やストレスが高まるだけでなく、対応するカウンセラーの側にも同様の反応が生じてくる可能性が考えられます。各大学等によって事情は違いますが、新年度に向けて、学生相談カウンセラーが知っておくと有用な情報(すでにご存知なものもあるかと思いますが)を以下に共有させていただきますので、ぜひご参照ください。

1.日本心理学会が、アメリカ心理学会(APA)に許可を得て、公式ウェブサイトに掲載された記事 “Keeping Your Distance to Stay Safe” の翻訳版を掲載しています。

「もしも『距離を取ること』を求められたなら:あなた自身の安全のために」

 https://psych.or.jp/about/Keeping_Your_Distance_to_Stay_Safe_jp/

*新型コロナウイルス感染症対策に関連して、自宅待機など通常の生活から「隔離」された場合に、どんな心理的反応が起きるか、どう対処すればよいか、どんなツールや情報源があるかが示されています。

 

2.日本学生相談学会による、「学生相談において、遠隔相談(Distance Counseling)を導入する際の留意点Ver.1」

学生相談において、遠隔相談(Distance Counseling)を導入する際の留意点

  *こちらは、必要に応じて情報更新していますので、最新版をご参照ください。

 

 

3.日本心理臨床学会支援活動委員会による、「コミュニティの危機とこころのケア」のウェブサイトでは様々な情報を掲載しています。

支援活動委員会 特設ホームページ

 

 

4.新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(3月19日)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html

*正しい情報を知ることは、非常時においては特に重要なことです。上記の提言にある、最も感染拡大のリスクを高める環境(①換気の悪い密閉空間、②人が密集している、③近距離での会話や発声が行われる、という 3つの条件が同時に重なった場)での行動を十分抑制するための工夫や対応が、学生相談機関においても必要です。

 

5.「令和2年度における大学等の授業の開始等について」(通知)

https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000004520_4.pdf

*文部科学省がどのような指針を示しているかを知っておくことは、学生相談機関においてどのような対応が今後求められるかを理解する上で役立ちます。

 

 以上のような提言や指針から、各学生相談機関では以下のような点への留意が必要であると考えられます。

  • 利用者に来談前の検温や体調確認をしてもらい、体調不良時の利用を控えてもらうこと(スタッフも同様)
  • 相談室入口での手指のアルコール消毒(アレルギーのある方への配慮としては、手洗いの徹底)
  • スタッフのマスク着用
  • 部屋のこまめな換気
  • 1~2メートル以上の間隔を保つこと
  • 接触共有する物(ドアノブ、筆記用具、心理検査用具等)の消毒
  • 緊急連絡先の再確認(電話、メールなど複数)、自宅への連絡が可能かどうか(保護者等が学生相談室利用を知っているか、学生相談室と名乗ってよいかなど)の確認
  • 通常開室していても、今後の状況によって、入構禁止による相談中止、延期、相談時間の短縮の可能性が起こりうることの説明と対面以外の代替手段での相談が可能な場合についての説明と打ち合わせ
  • 万が一、利用者が感染した場合の相談室への連絡
  • 相談室のスタッフや利用者から感染者が出た際の大学、保健所等への情報提供の可能性に関する説明と同意を得ること

学生相談機関のウェブサイトに、関連する情報を掲載することも推奨されます。

例:東京大学学生相談所 http://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/scc/scc-info/1151/

 なお、新たな対応を開始するにあたっては、ご自身が勤務している大学の方針を必ず確認し、権限のある上司に必ず了解を取ってください。非常勤カウンセラーだけで対応している学生相談機関では、大学としての対策の情報がすぐに得られない場合もありますので、機関の責任者から最新情報が共有されるようはたらきかけることも大切です。

 いろいろ挙げてみましたが、上記のとおりにしなければいけないということではありません。これらは、多くの国内外の大学学生相談機関の発信する情報をもとに本学会として整理したものです。各機関の事情や判断に基づいて、運用のためにご参照いただければと思います。私たちは、かつてない経験に日々直面しています。学生だけでなく、私たち学生相談カウンセラー自身も不安とストレスにうまく対処してやっていくことが大切です。本学会で共有できる役立つ情報や知見があれば、広報報員会koho@gakuseisodan.comまでぜひお寄せ下さい。

 

日本学生相談学会常任理事会

「学生相談における遠隔相談導入に関する検討チーム」 高石恭子(甲南大学)、高野明(東京大学)、斉藤美香(札幌学院大学)、太田裕一(静岡大学)、安住伸子(神戸女学院大学)

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学生相談ハンドブックの新訂版が発売されます(速報)。

お知らせ

 2010年に発売された「学生相談ハンドブック」が内容を全面的に改訂して5月1日に発売されます。会員な皆さま、学生相談に関心をお持ちの皆さまはぜひお買い求めください。

広報委員会

2020.4.27追記。見本誌が届きました!発行日は5月10日に変更となりました。

 

内容紹介

 相談・援助活動の進め方、関係者との連携から広報や倫理まで、学生相談を実践するための理念と方法論を提示する。高等教育と学生をめぐる大きな変化に対応するための道標となる1冊。

 

著者について

 全国の大学およびその他の高等教育機関において、学生相談・学生支援に携わるカウンセラーや教職員等、学生の心の成長支援と個別のニーズに応じた援助活動と教育を行う実践家・研究者を会員として1987 年に設立された学会である。前身の学生相談研究会から数えると60 年以上の歴史をもつ。学生相談の理論や方法は、学生の気質の変化や社会の要請に従って、時代とともに変化する。本学会は、時代に即応した新たな知見や実践の成果を、学会誌や出版物の刊行、ならびにウェブサイト等を通して常に社会に発信している。

 

目次

第Ⅰ部 総 論
序 章 学生相談の現在
第1章 学生相談の理念と歴史
第2章 学生を理解する視点
第Ⅱ部 相談・援助活動
第3章 学生相談における見立て
第4章 相談の方法と進め方
第5章 来談学生に応じた対応の工夫
第6章 特別なニーズがある学生の支援
第Ⅲ部 連携・協働活動
第7章 連携と協働    
第8章 大学と学生の危機
第Ⅳ部 大学コミュニティのなかでの活動
第9章 学生に向けた活動
第10章 教職員に向けた活動
第11章 保護者に向けた活動
第12章 広報と情報発信活動
第Ⅴ部 学生相談を支えるもの
第13章 システムの整備
第14章 学生相談カウンセラーの研鑽
第15章 研究
第16章 学生相談における倫理

 

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【新型コロナウィルス感染症(COVID-19)への対応について】第2報

学会員の皆さま

 3月半ばを迎えましたが、その後も世界中で感染者の増加が続いており、国内での各種イベント活動自粛にとどまらず、海外留学の中止や延期など、学生にとっては将来設計の変更を余儀なくされる事態が生じています。すでに、入学式や新年度のガイダンス行事の中止を決定した大学等もあり、新年度は通常とは異なる環境でのスタートとなる可能性が高まってきました。感染者の状況によっては一定期間、学生の入構禁止措置がとられる場合も想定されます。

 各大学等の学生相談機関では、さまざまな事態に備えて対策を講じておられるところだと思います。私たち学生相談に携わる者には、どのような状況下でも、学生一人ひとりの相談ニーズに応えられる、適切な受け皿を準備する努力が求められています。対面の相談が困難になった場合の選択肢として、電話、メール、ビデオ通話などの方法がありますが、特に新しいサービスを用いての遠隔相談の導入には、十分な準備が必要です。

 本学会では事態の緊急性に鑑み、「学生相談における遠隔相談導入に関する検討チーム」を発足させ、「学生相談において、遠隔相談(Distance Counseling)を導入する際の留意点Ver.1」を作成しました。これから導入を検討されている会員におかれましては、ぜひ参考にしていただきたく思います。また、すでに遠隔相談を導入しており、公開可能なガイドラインやマニュアルを作成されている場合は、情報をご提供ください。今後、内容を随時更新していく予定ですので、お気づきの点や、さらに役立つ資料等がありましたらぜひお寄せくださいますようお願いいたします。

 

日本学生相談学会常任理事会

 

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新型コロナウィルス感染症(COVID-19)への対応について

学会員の皆さま

 国内での感染が拡大する状況で、全国の小中高校と特別支援学校の臨時休校の要請が政府から出され、大学等においても入構禁止や卒業式・入学式の中止を決定するところが出てきています。また、課外活動の自粛や、就職活動における説明会・インターンシップの中止など、学生生活への影響も増大しています。会員のみなさまにおかれては、ご所属機関の学生の安心と安全について万全のご配慮をお願いする次第です。

 本学会では、3月6日~7日のセミナーを中止とさせていただきました。現在は、5月16日~18日に九州大学で予定されている年次大会の開催について検討中です。4月上旬までには開催、中止、または延期についての決定を行い、広報する予定です。今後も、状況に応じて学会ウェブサイトに情報を掲示し、また会員メールニュース等でお知らせしますので、ご確認ください。

                   日本学生相談学会理事長 高石恭子
                     第38回大会準備委員長  吉良安之

求人募集 (2024年3月11日新着)

3月11日新規の公募を公開しました。会員専用ページをご覧ください。

3月11日現在13件の求人が公募中です。 掲載をご希望の方は事務局までご連絡ください。

会員専用ページパスワード変更のお知らせ(再送)

 会員の皆様にはすでにお知らせしているように、2月より会員専用ページのパスワードを変更しています。2月中は旧パスワードも使用できるようにしていましたが本日からは使用ができなくなります。新パスワードについては「学生相談ニュースNo.123」に記載がありますので、ご参照ください。

広報委員会

日本学生相談学会第38回大会について

学会員の皆さま

 多くの学会員の皆さまにワークショップおよび本大会に申し込んでいただき、ありがとうございます。現在、第38回大会の開催に向けて準備を進めているところです。
 しかし一方で、ご承知のように、新型コロナウイルスの感染拡大が憂慮されております。2月20日に厚生労働省のホームページに掲載されたメッセージには、「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします」と書かれています。果たして予定どおり開催されるのかどうか、心配されている方々も多いと思います。
 私どもとしましては大会準備を継続して進めながら、開催できるかどうか、今後の感染の広がりや状況を見て判断したいと考えております。いつ頃までにそれを決定できるのかも未確定のため、大会への参加を申し込まれている学会員の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。

日本学生相談学会第38回大会準備委員会事務局(九州大学)
準備委員長・吉良安之

第50回学生相談セミナー中止のお知らせ

第50回学生相談セミナーにお申込み及び会員の皆様へ

 セミナーにお申込みの方はyterashima@icu.ac.jpまでメッセージ確認の返信をお願いします。
 新型コロナウィルスの影響に鑑み開催の可否を検討しておりました第50回学生相談セミナー(3/6-7)ですが、中止させていただくことに決定しました。
 ウイルスの影響が拡大していると思われることに加え、会場校である国際基督教大学から学外団体のイベントを中止するように要請が来たことを踏まえての決定です。
 参加費の扱いについては別にご連絡を差し上げます。
 学会のウェブサイトでも情報発信を行なっていく予定です。
 セミナー参加のご準備を整えておられた会員にはご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ございません。
 セミナーの準備をしていた研修委員会としてもとても残念に思っています。
今回の企画で得られた講師の先生方とのご縁を何か別の形で生かすことを検討
したいと思います。
 

 本件についてご不明な点がある場合には、学会事務局にお問い合わせください。
 ご理解・ご協力いただけますようお願いいたします。

 日本学生相談学会
 研修委員長 寺島吉彦
学会事務局
Tel/Fax 0422-56-2065